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2010.11.30 (Tue)

白昼の怪奇 『トイレの●様』

号泣ソング『トイレの神様』の話ではありません。
今日、私が会社のトイレで経験した出来事です。
この会社のトイレについては、前にも不気味なことがありました。こちらに書いていますので、その手の話がお好きな方はどうぞ。


さて、今日の出来事です。
午後4時半くらいだったと思います。
晩秋、あるいは初冬といっていいのか。この季節は、外はもう日はかなり低い位置に落ちています。

デスクでずっとパソコン相手に企画書を書いていた私は、トイレに立ちました。
いったん執務室からエレベーターホールに出て、扉を開けてトイレに入ります。
小便器が4つ、大便用個室が3つあります。

なぜだか、ちょうどそういうタイミングだったのでしょう。いつも必ず誰か用を足しているはずのそのトイレが、ぽっかりと誰もおらず、私ひとりになりました。
誰もいないなんて珍しいな、と思いながら奥に目をやったとき、、、

一番手前の、大便器のところの扉が、ゆるやかに内側の奥に動きました。
(冒頭に書いた過去の話のリンク先の絵は間違っています。大便用の個室の扉は内側に開くようになっています)

扉は、中途半端な位置に止まりました。
大便用の個室は計3個ありますが、他の2個の扉は奥までたたまれています。
この扉だけ、途中で止まっています。扉の後ろに誰か隠れているかのようです。

「なんだ?」といやな予感がしながらも、私は尿意が先に立ち、用を足すことにしました。
もし、万が一、何かあっても距離を置けるように、その怪しげな扉から離れた一番奥の小便器で。

用を足しながら、斜め視線でその「中途半端な位置に止まっている扉」を見つめていました。
そのときは、オバケ的なことよりも、「誰かよからぬ者が潜んでいるかもしれない」という危機の方を警戒していました。

用を足し終え、手洗いに向かいました。
その扉から視線を離さずに。

扉の前を通り過ぎようとしましたが、正体を確かめたいという好奇心が先に立ち、立ち止まりました。(こういう行為は危険です)

万が一のときのために拳を軽く握り、右足先で、中途半端な位置に止まっているその扉を、押しました。何か脅威のあるものが出てきたらすかさず左足でローキックを打ち出そうという作戦です。

右足で扉を押すと、、、



ぐっ、という手ごたえがありました。
(足だから「足ごたえ」か?)



一瞬、扉の裏に隠れている何かが抵抗しているような、そんな意志を感じる、反発力を感じたのです。
何か、意志のあるものが押し返してきているような、そんな力です。
「うわっ! 何が隠れてるんだ?」と思いましたが、、、

その手ごたえはすっと消えて、扉は私の足先に押されて奥までたたまれました。すーっ、と力無く。
ぎょっとしました。

あれは何だったのか? 私は今確かに、一瞬、「ぐっ」と押し返してくる力を感じたのです。

全身に鳥肌が立ちました。
念のために個室を覗きましたが、もちろん誰もいません。

「これはまずい」と思いましたが、それで怖がって退散したのでは癪(しゃく)なので、いや、何に対して癪なのかよくわかりませんが(苦笑)、平静を装って、手洗いに向かい、手を洗います。

手を洗っている間ずっと、すぐ前の鏡に映った後方のその扉を見つめます。
何か出てきたらただではすまさないぞ、と念を送りながら。

珍しく、トイレには誰も入ってきません。私ひとりです。執務室で仕事をしている人に加え、会議室もたくさんあるので社外の人も頻繁に使用するトイレなのに。


結局何も起こりませんでした。

今日の午後4時半ごろの出来事でした。



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テーマ : 不思議な出来事 ジャンル :

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