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2012.06.27 (Wed)

〈法則〉前からよたよた歩いて来る老人と目が合うと必ずぶつかる

しばらく前に、「自転車で老人を追い抜こうとすると必ずぶつかり怒鳴られる」という話を書きましたが、今回はその姉妹編です。


目が合うと必ずぶつかる・・・避けられない運命的な出会い
どなたにも経験があることと思います。一度目が合うと、こちらが右にかわそうと思えば老人はワンテンポ遅れて右に身を振り、ならば左にかわそうとすればこちらの気持ちを読むように老人はヌッと左に身を振る・・・そうして両者距離を詰め、ぶつかる寸前で、間一髪こちらの反射神経によって半身になり、ぎりぎりのところで衝突を避ける。あるいは避けられず、両者正対(せいたい)で向かい合ったまま対峙して立ち止まり見つめ合う。場合によっては勢いが止まらず、このタイトルのように衝突してしまう。

避けられない出会い・・・まるで何か目に見えない力によって両者が導かれているかのようにも感じます。


■「老化」では説明しきれない
老人の場合は反射神経が鈍っており、脳が動きの指令を出してから実際に筋肉が動き出すまで時間がかかる。相手と目が合い、相手が右にかわそうと動く姿を認めると、こちらも避けようと反対側の左に動こうとするが実際の身のこなしは遅れる。ところが若い相手は、最初の自分の動きに対して老人が反応しないと認識し、ならば逆の方向に身を振ろうと次の動作に入ってしまう。その結果、両者同じ側に身を振ってしまう。これを何度か繰り返しながら距離を詰め、最終的にぶつかる。そのようなメカニズムだ。

上記の説明で納得してしまうところだが、しかしこれでは「必ず」ぶつかるという現象の説明にはなっていない。この説明は、「老人の反射神経の衰えにより時間のかかる身のこなしが、タイミング悪く相手の動く方向の裏返しになってしまう」という話にすぎない。あくまでも、意図しない「偶然の」タイミングの悪さを問題にしている。こういう時にどなたも感じるであろう、まるで両者が赤い糸で結ばれているかのように、遠くから双方が動きを僅(わず)かずつ調整しながら運命に導かれるかのように出会うべき一カ所を捜しながら能動的に歩みを寄せ合う、といったまるで「自らその途を選択しているかのような巻き込まれる感覚」については説明できない。

また、このことが起こるのは老人が相手の場合だけではない。不思議なことに、相手がちょっと強面(コワモテ)の男性だったり、あるいは逆にか弱そうなご婦人だったり等、ぶつかったりすると厄介なことになりそうな人で「ぶつかっちゃいけない」と強く思えば思うほど、逆に強く吸い込まれるようにその人めがけて導かれてしまう。そんな感じがあるが、この誰もが納得する感覚についても説明できない。

この現象は相手が老人でなくても頻繁に起こるものだ。「老人」とか「老化」という条件を外して考えないと、本質は見えてこない。


■参考になる研究があった!
また長くなりそうなので(苦笑)、答をお知らせします。
この行動について非常に参考になる研究があるのです。

それは、イギリスのある大学が発表した、「サッカーのPKで決めようと思えば思うほどキーパーの正面に蹴ってしまう」という現象についてのリサーチです。
サッカーの試合を経験したことのある方なら、この現象は「わかる!わかる!」と大きく頷(うなづ)かれることでしょう。大事な試合であればあるほど、そしてプレッシャーが大きければ大きいほど、必ずこういうことが起こります。プロの試合でも頻繁に起こります。

「避けなければならない」と思えば思うほど、導かれるように相手の正面に歩みを進めてしまうという今回のテーマにも、このPKの話と同じ原理が働いているものと考えられます。

研究結果の概要については下記のリンク先をご覧ください。
http://gigazine.net/news/20100107_penalty_shots/


■(結論)その原理とは?
研究の結果を端的にまとめます。
要は、キッカーは緊張すればするほど「そこに飛ばしてはいけない」と思うキーパーに対して無意識に視線が集中する、というのです。視線を測定する機械を使い、与える緊張度の強弱を変えてデータを収集したそうです。
そして、視線が集中するとそこにシュートも集中する。

「前から歩いてくる人と一度目が合うと必ずぶつかる」という現象は、このPKの状況が視線の合った双方に起こっているものと解釈できます。
さらに相手が厄介そうな人で「ぶつかっちゃいけない」と強く思えば思うほど、視線はその人により集中し、そしてボールをキックするのと同じように歩みはそちらに向かって行く。相手が動けばそちらの方向に、自らの体の振りを微調整しながら。


■避ける方法は?
この事態を避ける方法も、この研究で明らかにされています。
キーパーの存在を無視するというのです。キーパーはいないものと考えて、ゴール内に狙う場所を決め、そこに向かってシュートするのだそうです。(もちろん訓練が必要です)

これを応用すると、「あえて相手から視線を外し、知らん顔で歩く。右へ行くなら右へ、左へ行くなら左へ、自分で向かう方向を決めてそちらに向かって歩く」ということになりましょうか。

私はこういう事態になりそうな時には、よく「わざとそのあたりにある看板の文字を読みながら歩く」ということをします。

PK
写真はwebから勝手に拝借しました。


(おしまい)


テーマ : 日々のつれづれ ジャンル : 日記

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