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2012.06.17 (Sun)

〈目撃〉老人が「20代」の年齢確認札を取ると?

私の住んでいる逗子市内のある激安スーパーでは、酒類を買ったお客が成人であることを確認するために、レジのところで年齢札を取らせます。赤色が「20代」、緑色が「30代以上」。お客はこのどちらかを取り、レジ係に渡すのです。
年齢札_convert_20120617142859
私のような誰がどう見ても中年、あるいはさらに高齢の者にまでいちいち年齢確認をするという間抜けな行為が、毎日朝から晩まで機械的に繰り返されております。この日々のやり取りの滑稽さについては以前に書いたことがあります。
http://zushironnie.blog76.fc2.com/blog-entry-486.html

いつも私は「このオヤジが20代の札を取ったらどうなるのだろう?」と思ってはいますが、なかなか実行に移せないでおりました。
ところがつい先日、老人が20代の札を取っている場面に遭遇しました! そこで何が起こったか!? (あるいは何も起こらなかったのか?)
以下、実話です。(多少の誇張あり)

●●●
レジで順番を待つ私の後ろには、優に80才を超えると思われる高齢の男性。髪は真っ白だがほとんど抜けかけている。小柄な身体でさらに腰が曲がっており、歩く足取りもおぼつかない。発泡酒の缶を2つ抱えているが、その手も小刻みにぷるぷると震えている。おじいさん、大丈夫か?

私の清算の番が来て、私が300円の激安ワインを1本差し出すと、案の定、レジ係の30才前後とおぼしき女性は機械的に私に「お酒類ですので年齢札をお取り下さい」と言う。見りゃ中年ないし壮年だとわかるだろう、ばかばかしいと思いながらも緑色の「30代以上」の札を取って女性に手渡す。

私の次はその老人だ。ぷるぷると震える両手で発泡酒を台に置く。350mlの缶2つだけでも筋力が衰えている老齢の人にはじっと抱えているのはキツいのだ。缶を置く際に、がつん、がつんと音を立てる。
見るとは無しに見てしまう私。

まさか、、、とは思ったがレジ係の女性はまた機械的に老人に向かって言った。感情の無い声で。「お酒類ですので年齢札をお取り下さい」。

老人は、視力も衰えているのか、あるいはこのレジ係が年齢確認を形だけ事務的にこなしているのだからどっちでもいいと思ったのか、「20代」の札をヨレヨレ震える手で取り、女性に差し出した。

ついに遭遇した! 老人が「20代」の札を取る現場に!
私は興奮した。一体何が起こるのか!? (あるいは何も起こらないのか?)

●●●
年齢札を受け取った女性の対応は、私の想像を超えるものだった。
彼女は、茶色い老人班がいっぱいでシワだらけの手・・・爪も黄色くなってところどころ割れかけている・・・その生気を無くした萎びた指から「20代」の札を受け取ると、老人に向かってこう告げたのだ。














「念のため運転免許証など何か年齢の確認できるものはお持ちですか?」


つまりレジ係は「20代」の札を手渡された時には、本当に未成年ではなくて20代なのか確認するよう言われており、そのマニュアルどおりの対応をしているのだ。実は10代なのに誤摩化していない証拠に運転免許証を見せろ、と・・・・。

「はぁ? ふんへんめんひょひょ?」と返す老人。
「はい。念のため年齢を確認させていただいております」と追い打ちをかける店員。

「めんひょひょはもってまひぇん」と困った顔で答える老人。

こちらも困った顔のレジ係。
一瞬の両者「困った」見つめ合いの後、さすがに店員もあまりに自分がアホなことをしていることに気がつき、「あ、失礼しました。結構です」と半分笑い半分泣きかけのこれまで人間の顔に見たことが無い表情・・・複雑でかつ情けない・・・で答え、清算に入った。

マニュアル化が進み過ぎるとこういう事態になるのか。その場その場の判断力を失ってしまう・・・。


目撃談 終わり。(多少の誇張有り)


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