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2014.07.08 (Tue)

〈目撃〉スマホの奇跡

「奇跡だ!信じられない。ありがとうございました!」
「ホントにこれは奇跡ですね!自分でも驚きました!」

仕事中、フロアに二人の男性の大きな声が響き渡った。職場の片隅にある、社員の個人用ロッカーが並んだ一角だ。外出から帰ってきた社員は不要な荷物をそこに仕舞って、デスクに戻る。

たまたま近くの席で仕事をしていた私は、二人の会話の一部始終を耳にし、その奇跡に立ち会うことができた。

以下、何が起こったのか時系列で書き記します。

●●●
外出先から戻ってきたAさんは、荷物を仕舞おうと個人ロッカーのコーナーに立ち寄り、自分のロッカーの扉を開けます。何やら浮かぬ顔です。

そこに、彼と親しい同僚のBさんがたまたま通りかかり、Aさんに声をかけます。

B「どうだった?○○社〈お得意先の社名〉の反応は?」
A「まあまあかな。先方の担当者が・・・(省略)」
B「それならまだいいよ。オレなんか事故だよ、事故。M部長が暴走して・・・(省略)」

ここまではよくある会話です。でも客先での話は悪くはなかったはずなのに、なぜか浮かぬ顔でそわそわしているAさん。Bさんもそれに気がついて、「何かあったの?」と言葉をかけます。Aさんは困った様子で答えます。

A「“事故”とか言うんじゃないんだけど・・・ケータイが無いんだよ」
B「えっ?会社のスマホ?」

どうやら、Aさんは会社から社員に支給されている社用のスマホを無くしたらしいのです。これはちょっと大変な事態です。会社勤めの方ならすぐに想像がつくように、情報漏えいのリスクとともに、いろんな厄介なことが待ち受けております。Aさんの顔色はありません。

B「家に忘れてきたんじゃないんだ」
A「一件目のお得意先でトイレに行って、そこでメールを確認したから、そこまではあったはずなんだよ」
B「そのトイレに忘れたかな」
A「わからない。それからいったん会社に戻って来て、次のお得意に行くのに急いでタクシーに乗ったから、タクシーかもしれない。いや、財布を取り出した以外はカバンを開けなかったから、そこではない。二件目のお得意で、無いのに気がついた・・・」

二人で、Aさんの行動を振り返りながら、確認すべき場所を順に挙げてゆきます。
ここまでの話を整理すると、、、

・Aさんは一件目の訪問先では、トイレでスマホがあったことを確認している。
・いったん社に戻る。二件目に向かうタクシーの中に忘れたのではなさそうだ。
・二件目の訪問先で、無くなっているのに気がつく。

ここでBさんは、ロッカーに荷物を入れながら扉を閉じたり開いたりしているAさんの様子を見ていて、何かに気がつきます。そして、Aさんに問いかけます。

B「Aさん、一件目のお得意から戻ってきた時、今みたいにロッカーは使った?」
A「使いましたよ。でももちろんロッカーの中も見たけど、ありませんよ。ほら(開けて見せる)」

Bさんが「そうじゃないんだ。上ですよ、ロッカーの上」と指差し、言われたAさんは自分より背の高いロッカーの天板の上に手をやった途端・・・驚きで大きく目を見開き、歓喜の叫びを上げました。

「うわっ!あった!」

Aさんの震える手には、会社のスマホがしっかりと握られていました。

Bさんが解説するには、一件目の訪問先から帰ってきた時、ロッカーに荷物をしまう際に無意識にスマホをいったん天板の上に置いて、そのまま取り忘れたのではないか?とのこと。
Aさんがロッカーの扉を開けたり閉じたりしている様子を見ながら、自分がロッカーを操作している姿を思い浮かべ、はたと気がついたのだそうです。

そして本文の冒頭の「奇跡だ!」の叫びに至ります。
本当に奇跡です。Bさんもこのタイミングにたまたまそこを通りかかっただけですから。

AさんもBさんも、そばで一部始終を聞いていた私も、驚きました。
この幸運を、私にも、そして皆様にもおすそわけして欲しいです。

(以上、実話です)

スマホ寝汗 のコピー
写真は妄想です。Getty Imagesより拝借しました。

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