2015.03.27 (Fri)
〈怪奇〉 電柱の下に蠢(うごめ)くもの
日差しはすっかり春のものになり眩しくて目を細めるくらいだが、日陰に吹く風は未だ冷たく、冬を思い出して身を細める。視覚と体感のギャップのせいなのか、単に寒暖の気温差による体調不良のせいなのか、私はこの季節には夜になると時折りヘンなモノを見てしまう。
今晩もそうだ。
●●●
会社の帰り路、駅から自宅に向かう幹線道路から脇道を住宅街に入り込むと、ところどころ頼りない街灯に照らされるだけの、暗く、細い道が続く。
前方の電柱の下に、見てしまった。そちらの一角を、見てはいけない、見てはいけないと抗いながらも、引きつける何かの力に勝てなかったのだ。
切れかけて薄暗く点滅している街灯。その電柱の根元に、うずくまるモノ。白いTシャツを着た男だ。
そのすぐ傍に、真っ白い顔の老婆が立っている。両眼の辺りだけが真っ暗で目線は見えない。そして、両手の生えているはずのところから先が・・・無い。
じっと立っている。足元にはうずくまる男。
げげげげげげげ。
いかん。逃げようと思ったが足が言うことをきかない。私は引きつけられるようにその電柱めがけて真っすぐに歩み寄ってしまった。
はっきり見えた。そこには、、、
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
Tシャツを着せられた犬が電柱に小便をしている傍で、大きなマスクをした婆さんが退屈そうに紐を持ったまま腕組みしてぼーっと立っているのでした。
婆さん、目をつぶってハナをすすっております。花粉症の季節、夜の散歩は大変です。
(ちょっと雑ですが終り)

※ 写真は妄想です。Getty Imagesから拝借しました。
今晩もそうだ。
●●●
会社の帰り路、駅から自宅に向かう幹線道路から脇道を住宅街に入り込むと、ところどころ頼りない街灯に照らされるだけの、暗く、細い道が続く。
前方の電柱の下に、見てしまった。そちらの一角を、見てはいけない、見てはいけないと抗いながらも、引きつける何かの力に勝てなかったのだ。
切れかけて薄暗く点滅している街灯。その電柱の根元に、うずくまるモノ。白いTシャツを着た男だ。
そのすぐ傍に、真っ白い顔の老婆が立っている。両眼の辺りだけが真っ暗で目線は見えない。そして、両手の生えているはずのところから先が・・・無い。
じっと立っている。足元にはうずくまる男。
げげげげげげげ。
いかん。逃げようと思ったが足が言うことをきかない。私は引きつけられるようにその電柱めがけて真っすぐに歩み寄ってしまった。
はっきり見えた。そこには、、、
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
Tシャツを着せられた犬が電柱に小便をしている傍で、大きなマスクをした婆さんが退屈そうに紐を持ったまま腕組みしてぼーっと立っているのでした。
婆さん、目をつぶってハナをすすっております。花粉症の季節、夜の散歩は大変です。
(ちょっと雑ですが終り)

※ 写真は妄想です。Getty Imagesから拝借しました。
スポンサーサイト