FC2ブログ
2019年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月

2015.12.17 (Thu)

〈観察〉PM2.5よりもイヤだ

(お食事中の方は静かにスルーしてください 笑)
電車の戸口に立ったまま、男は熱心に鼻をほじっております。3つ前の駅で乗り込んできてから、ずーっと、ほじり続けています。ダークグレーのスーツに身を包んだ、きちんとた身なりのビジネスマンです。吊り革につかまる私の、すぐ斜め前に位置しております。

空気が乾燥しているからというだけでは説明がつきません。おそらくその男の体質なのでしょう。指でほじるたびに、男の鼻の穴と指の隙間から、粉が噴き出しております。通常の湿り気を帯びた「鼻糞」ではなくて、乾ききった「鼻粉」(としか呼びようが無いでしょう)なのであります。初夏の森林のスギ花粉のように、不透明な黄白色に重く濁った色彩の粉末が、男の吐息にあおられて、ぷふぁ~っ、と宙に舞い上がっております。

今の季節のエアコンの風は弱い。男の「鼻粉」は風に吹き飛ばされることなく、ゆらゆらと一帯を漂いながら、ゆっくりと下方に降りてゆきます。

男のすぐそばの座席には、『真木よう子』似のかなりイケてるOLさんが座っております。
グラマラスな『真木よう子』さんの頭上を、男の「鼻粉」が漂っております。次第に、彼女の頭から髪全体に、そして額から鼻筋、頬、白い耳、形の良い唇、滑らかな〝おとがい〟、さらには細い肩から、体全体を包み込むように降りてゆきます。その一部は、彼女のリズミカルな呼吸に伴って、鼻腔から吸い込まれ、彼女の体内に深く奥まで入ってゆきました。

残りの「鼻粉」はゆらゆらと座席シートに到着します。席に着くので、これを「着席」と呼ぶことにしましょうか。
さらに、彼女の形の良い膝からまっすぐ伸びた脛を通り、床に舞い降ります。床に着くので、これは「着床(ちゃくしょう)」と呼ぶべきでしょう。




「着床(ちゃくしょう)」・・・。




この「着床」という言葉に想いが至った途端に、あなたの目の前の光景は違った景色に変貌します。

彼女の鼻腔から吸い込まれた男の「鼻粉」。それを受けて彼女はすなわち「受粉」し、さらには彼女の体内、奥深くに「着床」するのであります。

こうして彼女は身籠るのでした。何かを・・・。


(気色悪いまま終り)

鼻から花粉
イラストはGetty Imagesより拝借しました。

スポンサーサイト



テーマ : 日々のつれづれ ジャンル : 日記

23:23  |  通勤電車で観察  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  編集  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://zushironnie.blog76.fc2.com/tb.php/891-f8ac29e4

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |